子どもさんが受験ということで、ご家庭の収入の安定を心配されているのでしょうか。ご主人も何か考えての転職だと思います。日本の社会では長く同じ組織に所属し、組織の中でもキャリアを積める環境でした。しかし、リーマンショック時に大きな企業が倒産したこともある時代です。長期にわたりその組織が存在するとは限りません。ご主人は転職しながら、ご自身がどうすれば自分らしいキャリアを積めるのか試行錯誤されているのだと思います。
　奥様の希望は聞き入れてもらえなかったということですが、ここはいったんご主人の塾経営を許容するための条件をしっかり擦り合わせてみてはいかがでしょうか。家族単位で考えてみましょう。ご主人ができることできないこと、奥様ができることできないこと、子どもさんができることできないこと。ポイントはできる予定だったことができなかった時にどうするかまでしっかりと話し合うことです。
　たとえばフランチャイズ経営で思った通りの収入があればいいでしょう。しかし、最初から思った通りの収入はないかもしれません。収入のマイナスを別のことで補填するか、方向を転換させるか、許容できる期間とお金を家族単位で考えるのです。予測しやすいのは子どもの教育費ではないでしょうか。挑戦せずに後悔するより、挑戦して軌道修正する生き方もありますね。