あなたが大学生だと仮定して、相談の「就職活動を別々にする」事と「連絡を取らなくなった」事は分けて考えてみましょう。
　まず、いつも一緒にいたという事はかなり親しい友人関係だったわけです。それなのに連絡を取らなくなったという事は、就職活動に関係なく、何か二人の間に誤解が生じる原因があったのではありませんか？　仲たがいとなるような原因がないか考えてみてください。その上で自分を避ける原因の心当たりがあなたにない以上、あれこれと想像しても時間の無駄です。「最近距離を感じるけどどうしたの？」「忙しい？」など勇気を出して、率直に二人で話し合う時間を作ってみてはいかがでしょうか？　メールや手紙などで反応を確かめましょう。
　そもそも、仲が良い友人同士とはいえ就職活動は別物。自分自身の将来に関わる重大なことですから真剣ですし、その背景に家庭の事情や個人のプライバシーの内容が含まれるかもしれません。ある意味孤独な戦いとも言えるでしょう。本人自身に悩みや迷いがあれば、友人へ相談するのにも時間がかかる場合があります。
　学生の時、いつも一緒にいる安心感や信頼関係は青春期の宝物。それは素晴らしいことですが、人は次の段階へと成長しなければなりません。人生の中で就活時期はその節目ともいえるでしょう。そして次のステージでは新しい出会いもあることでしょう。
　この時期はあなたも相手も例外なくナーバスになっているはず。時には少し離れて相手を見守る心も、親友だからこそできる大事な役割です。