アメリカのキャリア・カウンセラーのナンシー・シュロスバーグは転機への対処方として、４S（状況/Situation、戦略/Strategies、支援/Supports、自己/Self）を使った考察を提唱しています。
　では、順に整理してみましょう。紙に書き出し、事実なのか思い込みかも区別していきます。まずは「状況」から。遠距離とは通勤できないほどですか。今の仕事が落ち着くのはいつですか。彼が近くに転勤してくる可能性は？次に「戦略」ですが、今回は将来像を描いてみます。仕事を辞めて結婚し、５年後、10年後、あなたはどんな幸せや不満を感じていますか。逆に結婚をあきらめ仕事を続けたら？仕事で一人前になり彼の町で転職できるまでの間、結婚を待ってもらうことはできませんか。次に「支援」について。あなたには相談にのってくれる支援者がいますか。彼に相談したらどうなりますか。もしかすると、彼の方があなたの町で仕事を探すという決断をするかもしれません。
　最後に「自己」。何よりも一番大切なのはあなた自身の価値観や気持ちです。あなたの人生で大切なものはなんですか。重要度に応じて点数をつけてみましょう。なんといってもこれはあなた自身の人生ですから、最後に決めるのはあなたです。