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オンナの指南書

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話し合いが進展せず、費用面も不安に… 離婚調停を取り下げるべき?

 離婚調停中ですが、なかなか前に進まず悩んでいます。お互い弁護士を立てていますが、女性問題も借金も認めず嘘ばかり。借用書を元に民事訴訟をと弁護士は勧めてきますが、孫も生まれ生活費ももらっていないので、弁護士費用や裁判費用を考えると裁判は難しいです。 弁護士も調停を取りやめてもいいと言っています。今の弁護士にもちょっと不安があり、どうしたらいいのかわかりません。(44歳女性)

疑問や要望を伝え、納得いくまで話し合おう

離婚調停は、思いのほか長期化することがあります。女性問題については証拠の存在が重要です。今の弁護士さんとは十分に話し合いができていますか?借用書を元に訴訟を起こすにしても、費用がどれくらいかかり、どの程度回収できそうか、納得がいくまで見通しをよーく説明してもらう必要があります。あなたのための弁護士さんですから、しっかりと疑問や要望を伝えるべきです。
 生活費をもらっていないとのことですが、家事調停で、婚姻費用(生活費)を請求できる場合がありますよ。お互いの年収を比較して、夫の年収が多い場合には、夫婦は互いに助け合う義務(扶養義務)がありますから、生活費の支払いを求めることができます。あなたも生活費の請求ができないか、弁護士さんに相談してみてください。
 離婚調停が長引く時期は、人生の中でも本当につらく最悪の時期といってもいいかもしれません。しかし、明けない夜はなく、春の来ない冬もありません。今を乗り越えると、実に素晴らしい季節がやってきます。調停を続けるメリット・デメリットをよくよく弁護士さんと話し合い、方針を選択してみてください。きっとよい春を迎えられますよ!

今週の指南役

南谷敦子
南谷綜合法律事務所代表弁護士。九州大学法学部卒。平成11年弁護士登録。福岡県労働委員会公益委員をはじめとした様々な委員も務める。

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