もしあなたが、職場の人はみんないつも嫌味を言うと感じているなら、具体的に思い出してみましょう。「みんな」「いつも」といった言葉は、決めつけにより心の窓を曇らせてしまい、あなたを助けてくれている人を見落とすことに。次に相手の発言を考えてみましょう。「教えてもらっていない」とありますが、忘れているということはありませんか。また、相手にとっては常識で「できて当たり前」と考えているのかもしれません。
　お互いに考え方や願望が違うほどギャップが生じ、イライラが出てきます。「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えることができる」―エリック・バーンという精神科医の言葉です。相手の言い方はさておき、指摘の内容に納得できるなら仕事に取り入れましょう。あなたの変化に相手も気づくかもしれません。もしできそうなら、「教えていただきありがとうございます。ただ、〇〇という言い方をされると私は悲しいです」と素直に気持ちを伝えてみてはどうでしょうか。あなたにこうしてほしいという「youメッセージ」ではなく、私はこうしてもらえるとうれしいという「Iメッセージ」の方が伝わりやすいと思います。気持ちを上手に伝えられると、お互いのイライラは少なくなるかもしれません。
　すべての人に好かれる人間はいません。一説には、自分に好意を持つ人、普通の人、悪意を持つ人の比率は、２対７対１とも。どうしても合わない人とは、お付き合いは最低限にして割り切ることも必要です。