お母様の説明がもし本当なら、犯罪まがいのとても怖いことですよ。幸い事件は起きていないようですが、運転にもストレスが付加しますし、車内は密室ですから相手が老女でも危険だと認識してください。ひょっとすると車に乗り込むまでの会話で、お母様がそのつもりでなくても、相手が勘違いするような事情があるのかもしれませんね。先方は単純に「親切な親子さん」と思っているのかもしれません。
　押しに弱いということは美徳でもなんでもありません。「人がいい」では済まされないのが現代です。万が一事故にでもあった時、ドライバーのあなたはその見知らぬ同乗者に対しても責任を負うことになるのです。上手な断り方として、「ごめんなさい、これから母を連れて行くところがあって急いでいますので、すみません」など、丁寧な言葉や笑顔であなたがきっぱり断ると、その場を自然に切り抜けることができるでしょう。また、今後繰り返されないように、お母様ともしっかり話し合いましょう。
　自分の本心は違うのに体裁のために不本意なことをしてしまう経験は誰にでもありますが、自己嫌悪やストレスという「厄」を自ら引き寄せてしまう結果となります。